「リビンマッチの不動産契約解説」の記事一覧

不動産契約の瑕疵担保責任について

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不動産の契約にあたって注意深くチェックすべき項目のひとつが、瑕疵(かし)担保責任です。 不動産の取引では、売買が成立した後のトラブルを防ぐために、売り主へ「瑕疵担保責任」という法的な責任が生じます。「瑕疵」とは「不動産の不具合」のことです。売買が成立した後で買い主が不動産の不具合を発見した場合、売り主が事前に気づかなかったとしても、売り主がその不具合に対応する必要があります。 買い手は引き渡しを受けた不動産に不具合を見つけた場合、どれくらいの期間、どのくらいの範囲で対応してもらえるのか確認する必要があります。また、売り手も瑕疵担保責任について明らかにしておかないと、不当に長い期間、瑕疵担保責任を負うことになります。 さらに、民法の改正によって2020年4月から「瑕疵担保責任」という言葉は使われなくなり「契約不適合責任」となります。内容も改正されており、買い主に有利、かつ売り主に不利な内容になるといわれています。 ここでは不動産契約における瑕疵担保責任と、契約不適合責任について解説します。不具合に相当することはなにか。どのくらいの期間、どのくらいの範囲に及ぶのか。どのような形で責任を果た […]

中古住宅へ住み替えるときの不動産契約

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日本は「新築信仰」と表現できるほど、家を買うなら新築、という価値観が長らく根づいていました。ですが最近では、中古物件を購入してリノベーションする、あるいはリノベーションされた中古物件を購入する、という選択肢を選ぶ人も増えてきました。リノベる、カチタスといった中古住宅再販事業者が成長していることからも、中古物件のリノベーションのニーズが高まっていることは間違いないでしょう。 特に子育てを終えた50代から60代のシニア層が、夫婦二人で住むには広すぎる持ち家を売却して、管理が行き届きやすい小さな中古物件を購入してリノベーションする、というケースが多いようです。 また、若年層の間でも、高価な新築物件を購入するより、安価な中古物件を購入してリノベーションしたほうがいい、という価値観が広がってきているようです。 このような住み替えの場合、中古物件の売却と中古物件の購入、ふたつの不動産契約を並行して行うことになります。売り手にも買い手にもなるため、中古物件の不動産契約についてよく知っておきましょう。 不動産契約のポイント まず、一般的な不動産契約のポイントをおさらいしておきましょう。ここでは公益社団 […]

不動産契約で知っておくべき契約締結の流れと注意点

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「不動産契約で知っておくべき契約締結の流れと注意点」です。 不動産を契約する機会は多くないので、契約手順がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。 予想外のトラブルを防ぐためにも、契約までの流れや、チェックすべき契約内容を知っておきましょう。 契約の基本を知ろう! ここでは、不動産契約における基本的な事柄を解説していきます。 不動産契約の基本 不動産の契約は購入時と売却時で少し異なりますが、いずれも「宅地建物取引業協会会員」、または「REINS」の不動産会社への相談から始まります。 売却時 売却希望物件の査定後、不動産会社と媒介契約を結んで売りに出します。査定料は無料の不動産会社がほとんどです。売却が決まったら「売渡承諾書」に署名捺印し、重要事項の説明を受けたあとで売買契約書を作成します。 購入時 不動産会社に希望物件の相談をします。物件が決まったら、詳細を確認したうえで「購入申込書」に署名捺印しましょう。売買の条件が決まれば、重要事項の説明を受けたうえで、売買契約書を作成します。 このように、どちらの場合でも「重要事項」の説明を受 […]

ブロックチェーン技術がもたらす不動産業界への革命とは

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「ブロックチェーン技術がもたらす不動産業界への革命とは」です。 仮想通貨の登場により「ブロックチェーン」という言葉を知った人は多いでしょう。このブロックチェーとはンの技術が今後発展をしていけば、不動産契約の業務効率化や安全な取引に大きく貢献できます。不動産業界で働く人は、ブロックチェーンがなにか気になっているのでないでしょうか?ここでは、ブロックチェーンの基礎から、不動産業界にもたらす効果について解説します。 基礎から学ぶ!ブロックチェーンとは? ブロックチェーンとは、ビットコインの中核となる取引データ技術です。取引データの履歴のことを「トランザクション」と呼びます。トランザクションがまとまったものを「ブロック」、このブロックが連続で保存された状態のものを「ブロックチェーン」といいます。 ブロックチェーンは分散して管理されるのが大きな特徴です。個々のコンピュータに情報は保存されていきます。銀行のような特定の機関が関与しないため、権限が一カ所に集中することはありません。そのため、システム障害に強く、金融サービスで有効活用できるのではないか?と大 […]

不動産契約を解約した時に仲介手数料を支払う必要がある?

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「不動産契約を解約した時に仲介手数料を支払う必要がある?」です。 不動産契約では欠かせない仲介手数料ですが、「解約をした場合に仲介手数料を支払う必要があるのかどうかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。 ここでは、解約時の仲介手数料はどうなるのかをケース別にみていきます。ぜひ、不動産売買の参考にしてください。 仲介手数料とは そもそも仲介手数料とは、どのような性質を持った費用なのでしょうか。改めてみていきましょう。 成功報酬として支払うもの 仲介手数料は法律で「媒介報酬」と呼ばれているので、媒介が成立して初めて支払う「成功報酬」という意味合いの費用です。したがって、契約が成立しなかった場合には、仲介手数料を支払う必要はありません。 不動産業者と契約を結んでも、契約が「成立」しなければ仲介手数料は不要です。事務手数料や広告費などと称してキャンセル料を請求してくる不動産業者もいますが、それは悪質業者の典型例なので、契約の前に、キャンセル料などの費用が発生するのかどうかを確認しておきましょう。仲介手数料以外のキャンセル料は不当請求です […]

不動産契約で必要なものとは?賃貸・売買別に紹介

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「不動産契約で必要なものとは?賃貸・売買別に紹介」です。 賃貸にしても売買にしても家探しには非常に労力がかかります。特に契約時にはさまざまな書類やお金が必要となるため、それらの準備にも時間がかかります。今回は不動産の賃貸契約及び売買契約を結ぶ際に必要なものについて紹介します。これから家を買う、借りる予定のある人はぜひチェックしてみてください。 不動産の賃貸契約に必要なもの まずは不動産を借りる際について契約までの流れと必要な書類について確認していきましょう。 賃貸契約までの流れ 家を借りたいと思った時、賃貸契約を結ぶまでにはおおまかに以下のような流れになります。 物件探し 不動産会社へ行く 内見 申し込み 審査 重要事項説明 契約 入居 それでは1つずつ簡単に確認していきましょう。 物件探し まずはどういった家を借りたいのか物件を探す必要があります。探すにあたっては住みたいエリアや希望する間取り、スーパーやコンビニといった周辺の環境、駅からの距離、家賃などの条件をある程度絞っておくことが大切です。現在ではインターネットで多くの物件情報が得られ […]

不動産契約の流れを知って購入から引き渡しまでスムーズ

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「不動産契約の流れを知って購入から引き渡しまでスムーズ」です。 購入したい物件の条件を提示して、やっと見つけた物件。それでは売買契約の流れはどうなっているのでしょうか。今回は申し込みから物件の引き渡しまで、数回に渡って行われる契約の流れをご紹介!また、契約の途中で気が変わった場合、手付金がどうなるかもチェックします。不動産の購入は長い時間が必要です。契約以外に引越しの手配などもありますから、スムーズに進められるようにしましょう。 不動産売買契約の流れ 購入のお申し込み(交渉依頼) 購入したい物件を見つけたら、不動産購入申込書(交渉依頼書)を提出します。購入したい物件の価格、代金をどのように支払うか、住宅ローン利用の有無や引渡し時期はいつ頃かなどを不動産購入申込書(交渉依頼書)を記入し、押印・記名をします。不動産営業担当者は不動産購入申込書をもとに売主に交渉して調整します。そして、物件について契約のための書類を作成します。 ローン事前確認 ほとんどの場合、不動産購入の際にはローンを組むようになります。ローンには、新築購入ローン、中古購入ローン、 […]

不動産売買契約の特徴

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「不動産売買契約の特徴」です。 不動産契約とは、シンプルに言いますと法的効果を持った不動産に関しての約束です。 契約の目的を達成するために当事者が実行(履行)すべき義務(債務)と、義務(債務)が実行(履行)されないときの法的措置を取り決めることになります。 リビンマッチが解説する不動産の売買契約の特徴 売買契約では、売主が物件を引き渡し、買主は代金を支払うという形で当事者双方の債務が一対となります。 そもそも売買というのは、売主が財産権を買主に移転し、買主がそれに対して代金を支払う契約です。 財産権というのは簡単にいうと実在する「物」や、何かをしてよい「権利」のことです。 不動産に関しての売買の対象となる財産権は、不動産そのものの他にも、借地上の建物や、空中権、居抜き、信託受益権などさまざまな種類のものがあります。 日常的に多いのは不動産そのものの売買ですので、ここでは分かりやすく土地・建物(の所有権)の売買を前提として話を進めていきます。 売買とは、民法第555条において定められており、読んで字のごとく、「売り」と「買い」の一対の行為からな […]

売買物件の特定

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「売買物件の特定」です。 不動産売買契約にあたって重要なことのひとつとして、売買の対象となる物件とは何か、を明確にしておく「物件の特定」があります。 物件の特定が明確に行われていないと、その物件の売買契約書自体が無効となってしまいます。詳しく解説させて頂きます。 売買物件の特定 物件の特定は、契約書を読みやすくするために、一般には契約内容が記載される本文とは分けて、契約書の冒頭や末尾に「物件目録」を設けて記載されています。 一筆の土地の一部分のみを売買するときには、契約書に図面を添付して、その範囲を図面上に朱線で特定し、「〇番〇のうち、別紙図面朱示部分〇〇㎡」と表示します。 この場合、引っ越しまでに分筆登記を完了させておいて、所有権移転登記ができるようにしておきます。 また登記上の記載は、必ずしも現在の状況を正確に反映しているとは限りません。 物件の特定にあたっては、現在の状況と登記上の記載が一致しているかを確認する必要があります。 というのも、例えば増改築などにより床面積が増えているといったような、建物の現況が登記上の表示から変わっているこ […]

売主に関する注意点

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「リビンマッチ・不動産契約解説サイト」今回は「売主に関する注意点」です。 不動産売買契約では、契約条項に先立つ前文において、誰が売主で誰が買主かを明確に定義するところから始まります。 売主は、原則的には登記上の所有者である必要があります。 売主の注意点とは 買主が登記上の所有者ではない人から所有権を移転・取得しても、実体がなく無効となってしまいます。 契約にあたって第一に注意することは、売主が登記上の所有者と一致するのか十分に確認することであり、もし一致しない場合には、そこに合理的な理由があるのかを検討する必要があります。 売主と登記上の所有者が一致しない理由には、「形式的に他人名義」になっている場合と、「実質的にも他人所有」となっている場合があります。 形式的に他人名義となっている例として、登記上の所有者が死亡して相続が行われ、現在の実質的な所有者は売主となっているのですが、相続による所有権移転の登記が済んでいない、といったことがあります。 このような場合では、遺産分割協議によって売主が正当に相続していることを確認したうえで契約を締結します。 そして不動産売買契約書の契約条項の第1条 […]

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