《リビンマッチ》契約ガイド:契約書のチェック

契約書のチェック!注意点は

多くの人は契約書を作成する機会は少ないかもしれません。その代わりに、契約書を読む機会の多くは契約を結ぶとき、相手側が作成した契約書案を検討することがあるでしょう。

契約を結んだあとで問題が発生して、契約書を見直すこともありますが、その時点では契約内容を変更はできません。契約書のチェックは契約を締結したあとに問題の内容不足なく行っていくことが必要です。

契約書のチェックでもっとも重要なのは、逆説的ですが、 不足を見抜くこと、書かれていないことを読み取ることです。言い換えれば、記載すべき必要事項が抜けていないかを見抜くことです。概して相手方は、自分に都合の悪い事項を契約書から外そうとします。
そのためには、本文を1行ずつ細かく読むよりも、条文の見出しにざっと目を通して全体を把握します。そうすることにより、何が足りないかに気づくことができます。

用語の使い方を正しく把握

契約書は法的文書であり、契約書中の用語は法的に厳密に使われるべきです。ところが、実際には用語の使い方に無頓着なケースが多々見受けられます。なんの問題も起きなければそれでも良いのですが、問題が起きたとき契約書が決め手となっていきます。その際には契約書のそれぞれの用語は法的に厳密に解釈されることになります。契約締結者は、用語の適切な使用法、法的な意味を知らなかったでは 済まされないのです。

「直ちに」と「遅滞 なく」、「できる」と「しなければならない」の違いなど、注意を払わなければならない用語が多数あります。

 

ドラフト段階でのチェック

たとえば、売買契約を行う際、売主は高く売りたいし、買主は安く買いたいと考えています。
契約の両当事者は利害が対立する立場にいます。大きな額の取引となりますので、自分に有利なように契約書をつくりたいと思うのは当然のことでしょう。

契約書の作成は、契約内容を目に見えるように文字と紙に定着させる行為です。契約交渉は、契約書案(ドラフト)を提示し、それを叩き台にして進められます。交渉は、最終的な着地点を頭に描きながら、それを超える主張から始めるのが一般的です。ですからドラフトには、最終的な落としどころを超えた、一方にかなり有利な内容が書かれている可能性があります。

口頭で言えば間違いなく拒否される内容を、ダメモトでドラフトに入れておき、「気づかなければ、ラッキー」という、いわば「仕掛けられた」ドラフト がないわけではありません。 「このようなドライな契約戦略は、従来からの日本人の契約意識に合わないのですが、外資系企業の増加とともに、欧米流の考え方が浸透しつつあります。 日本人の契約意識の根底には、「契約書でいちおう決めておきますが、何かあったら話し合いで円満に解決しましょう」という考え方があります。しかし、「契約は契約」であり、「契約書に書いてあることがすべて」という考え方は、いたって正しいものです。ドラフトが相手方から提示された場合は、「仕掛けられた」ものではないかと考えて、契約書を隅から隅までチェックすべきなのです。

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